葛山がメンバーに求めること(ブランド創りについて)
こんにちは。株式会社パーソンリンク代表取締役CEOの葛山です。
今回は、ブランド創りについてお話しします。
単に目先の売上を上げるだけであればスキルがある人が必要ですが、ブランドを創ることを求めているのであれば、「キャラ」が重要という話です。
私はブランディングを真面目に勉強したことがないので、一般的なビジネス書やブランディングのコンサル会社などの定義と少しズレているかもしれませんが、「このようにすればパーソンリンクのブランド創りに貢献できます」という指針になればと考えています。
まず初めに、ブランドがあるとはファンがいることと定義して話します。
私は幸いにも起業して1年目にブランドの重要性に気づき、それを意識して組織創りをしてきました。
きっかけとなったのは設立当初、街コン事業に取り組んでいた時です。
街コン事業を始めた理由は「web集客さえできれば儲かる事業」と判断したからなのですが、男女比の調節だったり、クレーム対応だったり、webだけでは最後の詰めまでいけないこともありました。
地元で行っていたので昔の知り合いや新しく出会う人達にあらゆる面で協力をお願いしていました。
多いのは「男性のキャンセルが多くなってしまったから男性の知り合いを連れてきて欲しい」であったり、「女性の人数が少ないから女性の知り合いを連れてきて欲しい」です。
あとは受付だったり、店舗がビラ配布の協力をしてくれたりです。
今は冷静になって理由を分析できるのですが、私は設立一年目でまだ20代前半だったので「なぜ協力してくださる方々はこんなにも優しいのだろう」と思っていました。
彼らをパーソンリンクの「ファン」と呼ぶのはおこがましいかもしれませんが、今日の話の定義で言うと間違いなく「ファン」です。
協力して下さった方々は、善意100%で協力して下さっているのですが、それでは一体誰にその善意を向けるのかというと、一番自己承認欲求が満たされる所に向けます。
当時私は、「起業したてのまだ経験の少ない若者が頑張って珍しいことをしている。それにとても困っていそう」といったように見られていたと思います。
おそらく助けてくれた人から見て私が一番助けが必要そうだったのでしょう。その方が自己承認欲求は満たされやすいです。
また、ただ困ってるだけではなく、面白そうで頑張っているけど困っている、というようなストーリーは大事です。
はっきり言うと、ファンはスキルよりも総合的なストーリーで判断しています。
基本的には、システム開発の方でも取引したクライアントはファンになってくれています。
大事なポイントとしては実益や便益の提供はもちろんながら、自分たちのストーリーに共感してもらい、巻き込むことが重要です。
昔、「単価を2倍にした」とか「SESの金額をそのままで週5から週3に変更」といった、パッと聞いた感じマジックのような、感じ方によっては詐欺かのような結果を出した時、若手メンバーから「凄い交渉術なんですね」と言われ、良い気分になったことがあるのですが、実は「凄い交渉術」なんて使っていませんでした。みんなで作り上げているストーリーによって得た結果でした。
クライアントとの交渉(ご相談)の最後には決まって「応援している」や「先々も含めて良い関係で」といったお言葉をいただけます。
再びおこがましいですが、これはクライアントがしっかりとファンになってくれている証拠です。
今回の話はとてもテイカーなエピソードばかりだったのですが、ブランド創り(ファン作り)には実益や便益の他にストーリーが大事です。ストーリー作りにはキャラが大事なのでキャラ採用しています。
そして、採用したメンバーに対してはストーリー作りを一緒に行っていくことを求めています。
クライアントの例が多かったのですが、求職者やパートナー企業や受注先の社員さんなどももちろん含まれていますので、そういった方々に応援されるような企業にしていければと考えています。