新規事業について
私は今、ステージングとペイラブという新規事業を二つ手掛けているのですが、新規事業を当てるのはやっぱり難しいです。
以前、来期計画の経営会議を行ったのですが、そこでも新規事業の話が上がりました。新規事業をやりたい人はたくさんいると思うので、私がどんな価値観で新規事業の立ち上げを行うのかであったり、判断したりしているのかということについて話したいと思います。
新規事業の当たった方法や失敗する人が陥ることなどは、たくさんネットや本に書かれています。(どれも正解不正解などはない)そのような一般的なことは今回は省き、私がどのように判断をしているかや、どういった点を見ているかなどに絞ります。(ネットや本に書いてあるような一般的なことは、言うまでもなく大切です)
私がまず最初に見るところは、「0→1の速度」です。
これは根性論的なことにもなってくるのですが、本気でやりたいことや想いが強い事業は、0→1が物凄いスピードで行われていきます。
私が思う0→1というのは、「売上を1万円上げた」、「お客さんを1人捕まえてきた」、「クラウドファンディングで1人から支援された」などです。
例えば仮想通貨などの適さない事業ももちろんありますが、今現在、最前線で戦っている新規事業主は、0→1の速度が異常に速い人ばかりです。
理由はいくつかあるのですが、やはり新規事業主というものは貧乏な事が多いです。
貧乏な時は、これが成功しないと生活ができない、といったスタンスでやるので、動き出しがとても早くなります。新規事業主の動きだしの速さと貪欲さというのは異常なほど凄まじいです。
また、新規事業は信用が無いものです。信用がない状態で売上を立てるであったり、ユーザを捕まえるという事は難しい為、異常な熱量が必要です。
次に見るのが「誰をなぜ幸せにしたいのか、具体的な人物名は上げられるか」です。
ペルソナが明確じゃないとサービス内容が定まらないという一般論はさておき、私は架空の人物を幸せにするよりも、身近に存在する本当に想いやれる相手を幸せにする方が遥かにモチベーションが高まると考えています。
これからは、「優しさ」がビジネスの勝敗を分ける時代になると思っています。上記から新規事業の発案者が、この優しさをどれだけ持てているかは重要な判断軸にしています。
最後に見るところは、「キャラが合っているか」です。
これは一般論でもありますが、事業内容や、助けたい人と先頭を切って事業を進める人のキャラが合っているかをしっかりと見るようにしています。
キャラが重要な理由ですが、これから作るサービスは協力者や支援者がいないと成り立ちません。
その人たちから見て「なぜ貴方がやるのですか」という意見が入ったとして、それに対して綺麗に答えられない状態では協力は得られないものです。
これらのことから、キャラというものは凄く大切なのです。
今回の話をまとめると、私は新規の提案や新規事業を判断するときには
・0→1の速度
・誰をなぜ幸せにしたいのか、具体的な人物名は上げられるか
・キャラが合っているか
の3点をよく見るようにしているという話でした。