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副業について

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こんにちは。株式会社パーソンリンク代表取締役CEOの葛山です。

今日は副業について話します。
弊社では今まで副業禁止になっていたのですが、最近副業を推奨にしました。
制度の一つであるグレードに紐づいていて、ルールなどは細かくありますが、一番大きなポイントは副業可ではなく推奨にしたことです。

少話が逸れますが、会社のルール作りというのは、思いやりや優しさだけでは成り立ちません。
それは当然な事ですが、従業員にお給料を払ったり不動産会社に家賃を払ったりしている為、営業活動をして利益も出さなければいけません。
今回「副業推奨」としたのはただ単に「社員の将来のため」という想いが本当は一番強いのですが、会社としてこのような判断をするためには、それ相応の「会社も得をする」という仕組みや状況を作らなければいけません。
後述しますが、これはメンバーが積極的に副業をすることによって会社の業績を高めるための施策です。
ですので、「副業をオッケーしてくれる優しい会社」と単に恩恵が受けられるだけ、という理解ではなく、この仕組みがセットという認識でいて欲しいと考えています。

副業の効果としてはやり方次第ですが、順調に行うと副業によって個人の市場価値を高めることができます。
そこにさらに本業とのシナジーを作り出すこともできれば本業の給料も上がります。会社の業績も上がるのでみんなが幸せになります。

時代的に副業は取り入れるべきといった風潮になってきてはいるのですが、決して「流行ってるから弊社でも」という気持ちではないです。
元々副業を禁止していた理由としてはパーソンリンクがスタートアップ企業でなんでもありみたいな会社であった為、どんな事業でも本業になる可能性があるから面白そうなことは全てパーソンリンクの中で本業として取り組めば良いのではないか、その方が組織として成立するのではないかという考え方でした。
裏を返せば、メンバーが副業をすればするほど会社の可能性が減ってくということにもなってしまうので、妥当なルールだと思っていました。

しかし、このタイミングで推奨にしたのは、一つは会社のフェーズです。
今はある程度、これはパーソンリンクとしてやること、やらないことが見えてきたので副業規定(規制)が作りやすくなってきました。
また、企業文化が濃くなってきたことで、パーソンリンクでやるべきことや向かうべき所が見えてきました。それ以外のことをサブでやりたい人は副業として他で経験した方が良い、という考え方です。

二つ目は、これは私の感覚なのですが昔は生産性を求められていたのが、最近はより創造性を求められるようになってきているということです。
お客様からパーソンリンクが求められることが変わっている、というより進化しているといった感じです。

前述した「副業推奨にして会社が得をする仕組み」にも繋がってくるのですが、どのように進化しているかというと、昔はシンプルに「〇〇を作って欲しい」や「〇〇の作業をやって欲しい」こんな感じでしたが、今は「〇〇を作って欲しい(元々依頼したものよりも良いUXが欲しい)」「〇〇の作業をやって欲しい(〇〇の知見がある人に監修してもらいたい)」といった、カッコの部分が凄く多くなってきたように感じます。
例を2つだけ出しましたが、実際はこのカッコは非常に多く、とてもわがままです。
実際は「〇〇を作って欲しい(元々依頼したものよりも良いUXが欲しい。コスト削減の方法を知りたい。〇〇業界の知見も欲しい。自分の上司への承認取りも手伝って欲しい。競合の〇〇を上回って欲しい。etc…)」などといった感じです。
「〇〇を作る」という形でお仕事は受けていますが、カッコに書いてあるような付加価値で差別化を行っていくということがこれからの時代の戦い方です。
これが生産性から創造性への変化です。

弊社では、アイドルのクラウドファンディング「ペイラブ」というサイトをアイドル好きの社員に作ってもらいましたが、サイトをただ作るだけではなく、どういったグループだとハマるかなど、ある程度のシナリオまで考えてもらいながら作ってもらいました。
開発途中に私が指示し忘れたページがあったのですが、バックボーンを考えているので指示されていないページまでもちゃんと作ってくれていました。
そもそも作成してくれた社員が優秀なことは間違いないのですが、「クラウドファンディングのサイトを作る」の生産の部分だけでいえば、例えば他社に発注しても仕上がってくると思います。
要は生産性は代替えが可能な場合も結構あるということです。
ですが、どういったグループだと人気が出るかといった情報は、少しはネットにデータが出ていますが、数値だけでは読み取れない本当に好きじゃないとわからない空気感や、そこから考えて「こんな機能あったらいい」といった発想はアイドルが好きで作成してくれた社員さんにしか出せない「付加価値」です。
今の時代はただ作っただけでうまくいくサービスはないので、こういった創造性をエンジニアが持つことはとても重要です。

要するに副業に限った話ではなく、いかに自分に付加価値をつけて市場価値を高められるかが重要です。副業もその一つの手段です。

結果として弊社の収益も上記に関連して上がります。

そしてこれから弊社に副業社員を採用するなどといった流れもあるかもしれませんが、現正社員で言うと全員が本業パーソンリンクという肩書きを背負っている為、副業をする際もその肩書きに恥じない仕事、パフォーマンスを発揮して欲しいと考えています。

hiroki isotani

hiroki isotani

広報担当


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